小さな会社でも自分で経営すると問題が尽きないものである。

自分の経験や得意な事では解決できず、おのずと本に手が伸びてしまう。

一番仕事を頑張っていた時は、週に1,2冊は読んでいた、というより色々な悩みを解決してくれそうな魅力的なタイトルにつられて読まざるを得ない状況であった。

出会える人や経験に限りがある中で、様々な分野や年代の色々な考えの人が書いた本はとても参考になるし、いつもタイムリーに何かを教えてくれる。

同じ本であっても、昔買って読み始めたものの、今一つ引き込まれずに積んであった本が、数年後に読んでみて身に染みて共感できたり目から鱗のような気づきを与えてもらえることもある。そういった意味で、本を読むことは極めて個人的な事であり、自分の成長や考え方の変化によって感じ方は変わってくるものである。

ゆえに、〇〇さんの愛読書だ、という理由や、アマゾンなどで評価されていたり書店でベストセラーになっている本ばかりを参考にしてしまうのはあまりお勧めできない。確かにコメント数や評価は、自分が求めている「何か」を期待できるのかを判断するための材料として有益である。

しかし、「話し方が9割」みたいな本を国民の大多数が読んでいるとすれば、そんな世の中ちょっと怖いというか本来の本の読み方、選び方と思われるものから逸脱してしまうように思う。ビジネスチャンスを見出し利益を上げる方法が、ブルーオーシャンを見つけることだとすれば、そんな本を読んでいてはいつまで経っても見つけられそうになさそうだ。

むしろ、普通の人がまったく興味を示さないようなマイナーな本、何の話題にもなっておらず評価も無いようなを読む方が、人とは違った視点で隠れたチャンスを拾うことができそうである。

Kindle Unlimitedがお勧めなのは、自分にとってタイムリーで色々な気付きを与えてくれる本と出会いやすくなると思うからである。

本を選ぶとき、コメント数が多く評価が高いものを重視するのは,、支払うお金に見合ったコスパを気にするからであり、また忙しい現代人としては時間を費やすのに見合ったタイパが重視されるからである。

タイパとは、タイムパフォーマンス(時間対効果)を意味する略語 である。わざわざ書式を変えたのはBlockQuote機能を使ってみたかっただけである。

このサービスの利点は、自分が無意識的に設定してしまっている上記の「制約」を取っ払って、思いつくがままセレンディビティ全開で本を購入できるところである。意外なジャンルだったり内容の本を、かけるお金と時間(時間については制約はあるが)に見合っているかを無視して選べるからである。

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。

加えて、Kindle Unlimitedで読める本として出されている本は、筆者が利益を度外視して提供している本が多く(むろん次のステップの有料セミナーなどの広告のリードとして提供されているものも多いが)、自分が経験した事や知識を伝えたい、貢献したいという「与える人」が書いた良書が数多くあることも魅力である。

ただ、こういったSubscriptionで注意が必要なのは、解約しなければ課金され続けるので、結局時間が取れなくて読めなかった場合に自己嫌悪のスパイラルに陥ってしまう。それを避けるためには、今月だけとか年内だけなど時間を区切って、時間だけはLimitedにすれば、いつもと少し違った読書ライフが味わえるのではないか?